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欧州心臓学会2010
AFの塞栓症予防にXa阻害薬はアスピリンより有用
apixabanの効果を検証したAVERROES試験の結果

2010/09/24
編集部

カナダ・マクマスター大学のStuart J Connoly氏

 ワルファリンに代わる抗凝固薬の候補として、選択的第Xa因子阻害薬第Xa因子阻害薬)がある。apixabanは経口投与が可能な1日2回服用型の第Xa因子阻害薬で、欧州心臓学会ESC2010、8月28~9月1日、開催地:スウェーデン・ストックホルム)HOTLINEセッションにおいて、心房細動(AF)患者を対象に塞栓症予防作用を検討したランダム化比較試験AVERROES(Apixaban Versus ASA To Reduce the Risk Of Stroke)の結果が発表された。

 アスピリンに比べ脳卒中・全身性塞栓イベントを相対的に54%有意(P<0.001)に減少させながら、重篤な出血、頭蓋内出血の頻度は同等だった。また肝障害を示唆するデータも認められなかったという。カナダ・マクマスター大学のStuart J Connoly氏が発表した。HOTLINEセッションの後に開催されたMeet the Trialistsセッションの内容もあわせて紹介しよう。

 AVERROES試験の対象となったのは、ワルファリン不忍容あるいは医師がワルファリン不適と判断したAF患者5600例。患者背景をConnoly氏は、同じくAF患者を対象としたRE-LY試験やACTIVE A試験と同等と説明した。

 これら5600例を、apixaban群(5mg/日・分2)またはアスピリン群(81~324mg/日)にランダム割り付けた。高齢者、腎機能低下例、痩身者では、apixabanの用量が2.5mgに減量された。試験はデータ監視安全性委員会による中間解析の結果、開始1年後で早期中止となった。

 ディスカッサントのHarald Arnesen氏(オスロ大学、ノルウェー)はこれらの結果より、apixaban群における脳卒中発症リスクを1.7%/年と算出し、昨年本学会で報告された「RE-LY試験のdabigatran 110mg 1日2回投与群と同等」と評価するとともに、重篤な出血に関しては1.6%/年だったapixabanの方が、2.7%/年だったdabigatranよりも低い可能性があるとした。
 

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