日経メディカルのロゴ画像

欧州心臓学会2010
心拍数低下薬が心不全患者の予後を改善
洞結節を抑制するivabradineを用いたSHIFT試験の結果

2010/09/17
編集部

 選択的洞結節抑制薬として心拍数を低下させる作用があるivabradineにより、左室収縮障害を伴う心不全の予後が改善することが、大規模臨床試験SHIFT(Systolic Heart faikure treatment with the If inhibitor ivabradine Trial)から明らかになった。欧州心臓学会ESC2010、8月28~9月1日、開催地:スウェーデン・ストックホルム)で、Michel Komajda氏(ピティエ・サルペトリエール病院、フランス)が報告した。

 SHIFT試験の対象となったのは、レニン・アンジオテンシン(RA)系抑制薬やβ遮断薬にて最大限治療されながら、心拍数が70拍/分以上で、かつ過去1年間に心不全による入院既往がある収縮障害心不全6558例(NYHA分類 2度以上、左室駆出率35%以下)。

 3268例がivabradine群、3290例がプラセボ群にランダム割り付けされ、二重盲検下で22.9カ月(中央値)追跡された。

 心拍数は、ランダム割り付け時の80拍/分から試験開始1カ月後、ivabradine群で平均64拍/分、プラセボ群で75拍/分に低下、試験終了時にはそれぞれ67拍/分、75拍/分となっていた。試験期間を通じてのivabradine群の心拍数減少は、10.9拍/分だった。

この記事を読んでいる人におすすめ