日経メディカルのロゴ画像

欧州高血圧学会2010
心血管イベント既往者の降圧でもJカーブなし
ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬を用いたACTION試験の事後解析

2010/07/26
編集部

英国・グラスゴー大学のPeter A Meredith氏

 2009年に一部改訂された欧州高血圧学会(ESH)の高血圧ガイドライン(論文)では、心血管イベント既往患者の降圧目標として2007年版の「130/80mmHg未満」を破棄し、「140/85mmHg未満、できるだけ130/80mmHgに近く」を推奨した。130/80mmHg未満まで低下させる有用性を示したエビデンスがないことが、その理由だ。

 これに対し、ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬(DHP系Ca拮抗薬)を用いた大規模試験ACTIONの事後解析では、血圧下げ過ぎに伴うリスク上昇はなく、検討した範囲では血圧値が低い方がイベントも少なかったという。第20回欧州高血圧学会(6月18~21日、開催地:オスロ)最終日のClinical Trialsセッションで、英国・グラスゴー大学のPeter A Meredith氏が報告した。

 ACTION試験は、症候性の安定狭心症患者を対象に、ニフェジピンGITS(1日1回型製剤)群(3825例)とプラセボ群(3840例)に割り付け、脳・心・血管系イベントの抑制作用を評価した二重盲検ランダム化比較試験。追跡期間は平均4.9年間だった。

 今回Meredith氏は、試験開始時血圧および開始6週間後(試験薬増量期間終了時)の血圧(試験期間血圧)と、その後の転帰の関係を検討した。試験開始6週以降の血圧平均値は、ニフェジピン群、プラセボ群とも、試験終了までほぼ一定していた。

この記事を読んでいる人におすすめ