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ACC2010
心房細動へのアブレーションは抗不整脈薬より有効
12カ月間の再発回避率を比較したCABANA Pilot Studyの結果

2010/05/07
編集部

米国メイヨークリニックのDouglas L. Packer氏

 併存疾患が多く、進行した心房細動(AF)患者に対し、カテーテルアブレーション抗不整脈薬療法を比較した「CABANA(Catheter Ablation versus Antiarrhythmic Drug Therapy for Atrial Fibrillation)」予備試験(pilot study)の結果がまとまった。

 症候性のAF再発回避率はアブレーション群の方が有意に良好だったというもので、第59回米国心臓学会ACC2010、3月14~16日、開催地:米アトランタ)で、米国メイヨークリニックのDouglas L. Packer氏が発表した。

 11施設から60例を登録した予備試験の選定・除外基準は、以下の通り。

【選定基準】
・4カ月間に2回以上の発作性AF(≧1時間)または1回以上の持続性AF(>1週間)
・65歳以上、もしくは65歳未満+1つ以上の危険因子(高血圧、糖尿病、心不全など)

【除外基準】(ClinicalTrials.govによる)
・2種以上の膜安定化抗不整脈薬無効例
・十分量のアミオダロン12週間超投与無効例
・過去3カ月以内のアミオダロン投与例、など

 ベースラインの患者背景は、61±10歳、65歳未満+2つ以上の危険因子66%、高血圧80%、糖尿病18%、冠動脈疾患35%、心筋梗塞既往10%、冠動脈バイパス術/冠動脈インターベンション施行歴22%、拡張型心筋症17%、うっ血性心不全22%、左室駆出率55±10%、左房サイズ4.4±1.0mm、左房拡大:なし16%、軽度~中等度54%、重度30%、CHADS2スコア:1以下 61%、2以上 39%、AFの分類(発作性32%、持続性37%、Long standing 32%)だった。

 これらの対象者をアブレーション群29例(肺静脈[PV]隔離46%、拡大PV隔離(WACA)/PV洞隔離89%、重複あり)または薬物療法群31例(レート治療13%、リズム治療16%、両方71%)にランダムに割り付けた。

 アブレーション群には、必要に応じて線状/CFAE(心房細動中に異常分裂電位記録部位を焼灼)/GP(心臓神経叢)アブレーションを追加した。ClinicalTrials.govによれば、アブレーションに用いたデバイスは、NAVI-STAR Thermo-cool(Biosense Webster社)だった。

 またClinicalTrials.govによると、薬物療法群でのレート治療には、メトプロロール 50~100mg、アテノロール 50~100mg、プロプラノロール 40~80mg、アセブトロール 200mg、カルベジロール 6.25mg、ジルチアゼム 180~240mg、ベラパミル 180~240mg、ジゴキシン 0.125mg、リズム治療にはプロパフェノン 450mg、フレカイニド 200mg、ソタロール 240mg、dofetilide 500μg、アミオダロン 200mg、キニジン 600~900mgを用いた。

 

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