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ACC2010
STEMIへのDESは5年後もBMSと同等、PASSION試験
ただしDES群は超遅発性ステント血栓症が多い傾向に

2010/04/26
編集部

オランダ・Onze Lieve Vrouwe Gasthuis HospitalのMaarten Vink氏

 ST上昇型心筋梗塞STEMI)に対するパクリタキセル溶出ステントPES)とベアメタルステント(BMS)を比較した初の前向き無作為化単純盲検比較試験「PASSION(primary PCI with a PAclitaxel-eluting Stent versus a bare-metal stent in acute ST-elevation myocardial infarctION)」の、5年間の成績がまとまった。

 心臓死、心筋梗塞の再発、標的病変部再血行再建(TLR)に有意差はなかったが、超遅発性ステント血栓症(very late stent thrombosis:VLST、ステント留置後1年以降)の発生率がPES群で高かったというもので、第59回米国心臓学会ACC2010、3月14~16日、開催地:米アトランタ)で、オランダ・Onze Lieve Vrouwe Gasthuis HospitalのMaarten Vink氏が発表した。

 対象者はステントによるprimary PCIの適応となったSTEMI患者619例で、2003年3月~04年12月にオランダの2施設から登録、PES群(310例)またはBMS群(309例)にランダムに割り付けた。

 ステント留置後、6、12、24、60カ月後に経過観察を行った。ベースラインの臨床的、血管造影的、術式的背景は、ほぼ一致していた。なお、PES群ではTaxus Express2、BMS群ではExpress2/Liberte(どちらもBoston Scientific社)を用いた。

 主要複合評価項目(心臓死+心筋梗塞の再発+TLR)に有意差はなく(PES群18.3% vs. BMS群22.0%、ハザード比[HR]:0.81、95%信頼区間[95%CI]:0.57-1.16、P=0.24)、個別のイベントにも有意差は見られなかった。

 

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