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日本心臓血管外科学会2010
企業製ステントグラフトによる腹部大動脈瘤治療、成績良好
3年間538例を対象にした検討では瘤関連死回避率99%、東京慈恵医大

東京慈恵医大の戸谷直樹氏

 企業製ステントグラフトを用いた腹部大動脈瘤治療(endovascular aortic repairEVAR)は、わが国では2006年7月のZenith-AAA承認に始まる。翌年にはExcluderも承認され、年とともに施行症例数は急増している。

 その中期成績は良好であることが、第40回日本心臓血管外科学会学術総会(2月15~17日、開催地:神戸市)のシンポジウム「本邦でも始まった企業製EVARの早期、中期成績」で明らかになった。

 東京慈恵医大血管外科では、過去3年間でEVARを595例に施行しており、うち538例が企業製ステントグラフトによる治療という。同科の戸谷直樹氏が、その538例を対象とした成績を発表した。

 平均年齢は76歳(36~95歳、男性84%)で手術死亡はなく、合併症としては高血圧81%、脂質異常症39%、冠動脈疾患33%、腎機能低下33%などが多かった。

 付加手技として、胸部大動脈瘤のステントグラフト治療(TEVAR)24例、内腸骨動脈塞栓術165例、腎動脈ステント治療30例、腸骨動脈ステント治療23例を施行した。同大では、可能であればこれらの治療はEVARと同時に施行する方針という。

 

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