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Complex Cardiovascular Therapeutics(CCT)2010
高リスク者に対するDES留置後の抗血小板薬3剤併用は有効
出血性合併症を増やすことなくイベントリスクは低リスク者と同等

2010/02/16
中西 美荷=医学ライター

Korea University Guro HospitalのKanhaiya L. Poddar氏

 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)による薬剤溶出ステント(DES)留置後、抗血小板薬2剤併用療法(アスピリン+クロピドグレル)にシロスタゾールを加えた抗血小板薬3剤併用療法を受けた患者群は、より高リスクであったにもかかわらず、6カ月後の臨床および血管造影学的アウトカムは、抗血小板薬2剤併用療法を受けた患者群と同等で、出血性合併症の増加もなかった。Complex Cardiovascular Therapeutics 2010(CCT 2010、1月28~30日、開催地:神戸市)において、Korea University Guro HospitalのKanhaiya L. Poddar氏が報告した。

 ST上昇型心筋梗塞(MI)や長い冠動脈病変などに対するDES留置例において、抗血小板薬2剤併用療法にシロスタゾールを加えた抗血小板薬3剤併用療法の有用性が報告されている。

 またメタ解析でも、抗血小板薬3剤併用療法がステント留置例における再狭窄を減少させることが示されている。しかし、実臨床における抗血小板薬3剤併用療法の安全性や効果については、限られたデータしかない。

 そこでPoddar氏らは、2006年4月から2009年2月までにKorea University Medical CenterのPCIレジストリーに登録され、PCIによるDES留置を行った1689例を対象に、6カ月後における臨床および血管造影学的アウトカムを調査した。

 これらの患者においては、全例に抗血小板薬2剤併用療法(アスピリン100mg経口投与、クロピドグレルはPCI前に300~600mg、その後は1日75mgを最低1年間投与)が行われ、シロスタゾール(PCI後に200mg、その後は100mgの1日2回投与を最低1カ月)を加えるかどうかは、医師の判断に一任されていた。

 

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