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日本成人病(生活習慣病)学会2010
寝不足・朝寝坊はHbA1c高値と関連
日本人の2型糖尿病外来患者を対象とした横断研究の結果

2010/02/11
大滝 隆行

 睡眠時間が短く、起床時刻が遅い糖尿病患者はHbA1c値が高く、血糖コントロールが不良な傾向にあるとの研究結果を、筑波大内分泌代謝・糖尿病内科とお茶の水女子大ライフサイエンス専攻の研究グループがまとめた。お茶の水女子大の西垣結佳子氏が第44回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会(1月9~10日、東京)で発表した。

 睡眠時間が糖尿病や耐糖能異常に与える影響については、米国で行われた大規模研究SHHS(The Sleep Heart Health Study)で、睡眠時間が7~8時間の人と比べ、睡眠時間が6時間以下の人は糖尿病が約1.7倍、耐糖能異常が1.6倍に増えることが示されている。また最近のメタ解析では、睡眠時間が短くても長くても糖尿病発症につながることが明らかになっている。

 しかし糖尿病患者において、睡眠時間が血糖コントロールに及ぼす影響や、就寝・起床時刻が血糖コントロールに及ぼす影響についてはよく分かっていない。

 そこで研究グループは、2型糖尿病患者を対象にして、睡眠時間や就寝・起床時刻が血糖コントロール状態にどの程度影響を及ぼすかについて検討を行った。

 対象は、2008年11月から2009年までにわが国の糖尿病専門クリニック4施設を受診し、初診後1年以上経過している2型糖尿病の外来患者151例(男性109例、女性42例、平均年齢61.0±7.2歳、平均糖尿病罹病年数13.0±6.8年)。対象者の平均HbA1c値は6.8±0.9%だった。

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