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日本Pediatric Interventional Cardiology学会2010
先天性心疾患に伴う大血管狭窄へのステント留置、成績良好
学会による全国調査が発表される

2010/02/12
(編集部)

JPIC副代表幹事で昭和大横浜市北部病院の富田英氏

 わが国で、先天性心疾患に伴う大血管狭窄に対してステント留置を行った症例は、どのような長期経過をたどるのか――。第21回日本Pediatric Interventional Cardiology学会(JPIC)学術集会(1月21~23日、開催地:静岡市)で、同学会副代表幹事の富田英氏(昭和大横浜市北部病院循環器センター准教授)が、学会による全国調査の結果を発表した。

 ステント留置後の最長約10年にわたる長期経過で、最小内腔径や圧較差に大きな変化は見られず、また成長に合わせて再拡張を繰り返しても効果はほとんど低下しないことが分かった。

 ステント留置は、先天性心疾患に伴う大血管狭窄の治療法として、少なくとも短期効果は確認されており、わが国でも定着しつつある。しかし、長期的な有用性については十分明らかではなく、多数例による検討が望まれていた。

 JPICは今回、JPICの幹事が所属する全施設のうち、先天性心疾患に伴う大血管狭窄に対するステント(PalmazまたはPalmaz Genesis)留置例が10例以上あった全国16施設を対象に、アンケート方式の調査を実施した。

 回答は16施設中14施設より得られた。症例数は合計255例。内訳は、肺動脈狭窄症199例(253病変、225セッション)、大動脈縮窄症35例(38病変、36セッション)、大静脈狭窄症21例(21病変、21セッション)。

 年齢、フォローアップ期間は、肺動脈狭窄症が0~56歳(中央値:10歳)、0.5~12年(同:2年)、大動脈縮窄症が0~31歳(同:14歳)、0.5~10年(同:2年)、大静脈狭窄症が0~39歳(同:7歳)、0.5~7年(同:1.5年)だった。

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