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冠血行再建受ける糖尿病患者、HbA1c<6%群も予後不良
同群でSU薬服用患者が多く低血糖リスクが高かったことも要因か、CREDO-kyoto

神戸市立医療センター中央市民病院の江原夏彦氏

 2000~02年に、初回の待機的冠動脈インターベンション(PCI)または冠動脈バイパス術(CABG)を行った患者を登録し、予後を追跡したCREDO-Kyotoレジストリーの結果から、入院時のHbA1c値が7%以上と高い場合だけでなく、6%未満と低い場合でも7%以上の患者と同様に、予後が不良であることが明らかとなった。

 CREDO-Kyotoレジストリーは、1週間以内に発症した急性心筋梗塞症例を除き、30施設から計9877例が登録された観察研究だ。今回、神戸市立医療センター中央市民病院循環器内科の江原夏彦氏、同科部長の古川裕氏、京大循環器内科教授の木村剛氏らが、入院時のHbA1c値が明らかな患者3571例を対象に、レジストリー登録時(入院時)のHbA1c値と予後の関係について解析を行った。

 平均観察期間は3.5年、2年間追跡率は96%。3571例中、非糖尿病患者は2067例で、経口糖尿病治療薬服用、あるいはインスリン治療を受けている糖尿病患者は1504例だった。糖尿病治療患者は、入院時のHbA1c値によってHbA1c<6%(VLG群、202例)、6%≦HbA1c<7%(LG群、426例)、7%≦HbA1c<8%(IG群、405例)、HbA1c≧8%(HG群、471例)の4群に分類した。

 糖尿病群は非糖尿病群に比べ、若年者、女性比率、貧血、脂質異常症、多枝病変、心筋梗塞既往、脳卒中既往、心不全既往、CABG施行例が多い傾向にあった。一方、喫煙率、弁膜症は少ない傾向にあった(表1)。

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