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AHA2009
スタチンとの併用相手はエゼチミブよりナイアシン
頸動脈・内膜中膜肥厚度やMACE発生率に有意差、ARBITER 6-HALT試験

2009/12/24
中西 美荷=医学ライター

米・Walter Reed Army Medical CenterのAllen J. Taylor氏

 スタチン投与によって低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)が目標値まで低下しているハイリスク患者では、スタチンにエゼチミブを併用するよりも徐放性ナイアシンを併用する方が、血管壁のプラーク形成が抑制され、心血管(CV)リスクが低下することが明らかになった。

 米ワシントンDCとメリーランド州の2施設で行われたARBITER 6-HALTS(Arterial Biology for the Investigation of the Treatment Effects of Reducing Cholesterol 6-HDL and LDL Treatment Strategies)試験の結果で、米・Walter Reed Army Medical CenterのAllen J. Taylor氏が、米国心臓協会年次学術集会(AHA2009)で報告した。なお、11月15日付でNEJMオンライン版に論文も掲載された(こちら)。

 ARBITER 6-HALTSの主な登録基準は、冠動脈疾患(CHD)高リスク(糖尿病、Framinghamリスクスコア≧20%、大動脈カルシウムスコアが女性>200、男性>400)、またはCHD既往の30歳以上の男女で、スタチンを投与されてLDL-Cが治療目標の100mg/dL未満を達成し、かつ高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)が男性で50mg/dL未満、女性で55mg/dL未満とされた。

 363例(80%男性、平均年齢68歳)を登録し、エゼチミブ群(10mg/日、176例)または徐放性ナイアシン群(500mg/日から開始し、2カ月かけて2000mg/日まで増量、187例)に割り付けた。エゼチミブとナイアシンの副作用プロフィールが全く異なるため、試験はPROBE(Prospective Randomized Open Blinded-Endopoint)法で行われた。

 予定登録数の60%に当たる180例が試験終了した時点で中間解析が行われ、1次エンドポイントである14カ月時点までの平均頸動脈内膜中膜厚(CIMT)の群間変化に有意差を認めたことから、患者利益のため、2009年6月4日に早期中断された。この時点で試験継続中だったエゼチミブ群160例とナイアシン群159例のうち、14カ月の追跡が可能だった111例、97例を解析対象とした。

 

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