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米国腎臓学会(ASN)2009
脳心血管イベント抑制はARB追加投与による効果
ACE阻害薬併用の有無で層別化したORIENT試験のサブ解析結果より

2009/12/10
編集部

 これまで、顕性腎症を伴う2型糖尿病例に対してARBオルメサルタンを投与することにより脳心血管イベントが抑制されることは、二重盲検比較試験であるORIENT試験で示されていた。しかし、腎複合イベントの抑制効果は確認されず、追加の解析が待たれていた。

 今回、全登録患者の7割に併用されていたACE阻害薬の有無によるサブ解析結果が、第42回米国腎臓学会ASN2009)で名古屋大学腎臓内科学特任准教授の今井圓裕氏により発表された。

 ORIENT試験は、顕性蛋白尿を呈する日本と香港の2型糖尿病患者566例を対象に、ARBオルメサルタン追加投与の腎症進展抑制効果を評価した試験だ。オルメサルタン10mgから開始し、最大40mgまで増量するオルメサルタン追加投与群(282例)とプラセボ群(284例)に割り付け、最長5年間追跡した。

 両群ともCa拮抗薬や利尿薬など降圧治療を受けており、またACE阻害薬を投与されていた患者はそのまま継続可とされた。

 主要評価項目は、血清Cr値の倍化、末期腎不全(血清Cr値5.0mg/dL以上、透析、腎移植)、死亡という腎複合イベント。副次評価項目は、(1)脳心血管複合イベント(心血管死や非致死性脳卒中、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症や心不全による入院、冠動脈・頸動脈・末梢血管の血行再建術施行、壊疸による下肢切断)、(2)尿蛋白の変化率、(3)腎機能の低下速度(血清Cr値の逆数[1/Cr]の推移で評価)──の3点だ。

 

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