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米国腎臓学会(ASN)2009
フェノフィブラートが2型糖尿病の腎症進行を抑制
腎機能について検討したFIELDサブ解析の結果

2009/12/14
小林 圭=医学ライター

オーストラリア・シドニー大学のAnthony Keech氏

 FIELD(Fenofibrate Intervention and Event Lowering in Diabetes Study)試験は、2型糖尿病患者を対象にフェノフィブラートの有用性を検証した最大規模の臨床試験。同薬は1次エンドポイント(冠疾患死、非致死性心筋梗塞)を抑制しなかったものの、非致死性心筋梗塞とそれを含む全心血管イベントを有意に減少させたという結果が2005年に発表された。

 今回、腎機能についての解析結果が明らかになった。第42回米国腎臓学会ASN2009)のLate Breaking Clinical Trialセッションで、オーストラリア・シドニー大学のAnthony Keech氏が発表した。

 FIELD試験では、2型糖尿病患者9795例をフェノフィブラート(200mg/日)群またはプラセボ群に無作為に割り付け、5年間(中央値)、二重盲検法により経過を観察した。

 主な患者背景は以下のとおり。平均年齢62歳、男性63%、糖尿病罹病期間5年、高血圧56%、アルブミン尿22%、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)121mg/dL、高中性脂肪血症(>150mg/dL)52%、低HDL-C(高比重リポ蛋白コレステロール)血症(<40mg/dL)59%、心血管病既往24%、インスリン治療患者14%、経口糖尿病治療薬服用患者68%。

 2005年に発表された結果では、フェノフィブラートにより1次エンドポイントの相対リスクは11%低下したが、プラセボとの差は有意ではなかった。個別のイベントをみると、心血管死に両群間で差は見られなかったが、非致死性心筋梗塞、急性冠症候群、無症候性心筋梗塞、冠血行再建術施行、全心血管イベントのリスクはフェノフィブラートにより有意に低下した。

 

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