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日本心臓病学会2009
90年代よりも最近の方が冠攣縮陽性率は高い
県立新居浜病院の検討から判明、生活習慣病の増加も影響か

2009/10/07
軸丸 靖子=医療ライター

 冠動脈インターベンション治療(PCI)の普及とともに、冠攣縮への関心は相対的に低くなったといっても過言ではない。だがアセチルコリン負荷試験による確定診断を積極的に行っている愛媛県立新居浜病院循環器科の統計では、90年代よりも2000年代の方がかえって誘発冠攣縮陽性率が高まっているという。第57回日本心臓病学会学術集会(9月18~20日、札幌市)で、同病院循環器科の末田章三氏・河野浩明氏らのグループが発表した。

 検討対象は、1991~2007年に同病院循環器科を受診した主に虚血性心疾患の患者で、アセチルコリン負荷試験を行った1198例。誘発冠攣縮陽性は、少なくとも90%以上の異常収縮反応が見られた場合と定義した。アセチルコリン投与量は右冠動脈には20/50/80μg、左冠動脈には20/50/100μgで、陽性所見が出るまで20秒の間隔で増量投与した。

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