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欧州高血圧学会(ESH)2009
オルメサルタンで登録症例の61%が130/80未満を達成
ROADMAP試験1年目の中間解析から

2009/07/08
編集部

 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)オルメサルタンによる糖尿病腎症予防効果を見るROADMAP(Randomized Olmesartan And Diabetes Microalbuminuria Prevention)試験の追跡1年目のデータから、同薬の投与で登録症例の61%が降圧目標(<130/80mmHg)を達成しており、心血管疾患リスクの減少は31%と推定されることが明らかになった。第19回欧州高血圧学会(6月12~16日、イタリア・ミラノ)で、米国Erie County Medical CenterのJoseph L. Izzo氏らが発表した。

 ROADMAP試験は、正常アルブミン尿の2型糖尿病患者を対象に、レニン・アンジオテンシン(RA)系抑制薬を除いた標準的な降圧治療にオルメサルタンを上乗せすることで、微量アルブミン尿の発生を抑制できるかを検証する前向きのプラセボ対照ランダム化比較試験。欧州19カ国の262施設が参加して行われている。

 対象症例は、少なくとも心血管リスクを1つ以上持つが、尿中アルブミン値は正常範囲内(女性は35mg/g・Cr以下、男性25mg/g・Cr以下)にある糖尿病患者(空腹時血糖値126mg/dL以上かつHbA1c6.5%以上、ないしは糖尿病として治療中)。心血管リスクは、血清脂質異常(総コレステロール200mg/dL超、スタチン服用中、高比重リポ蛋白コレステロール40mg/dL未満、中性脂肪150mg/dL以上400mg/dL未満のいずれか)、高血圧(血圧130/80mmHg以上または降圧薬服用中)、BMI 28kg/m2以上、腹囲が男性102cm以上・女性88cm以上など。

 登録症例をオルメサルタン(40mg/日)投与群またはプラセボ群に割り付け、平均5年間の追跡を予定している。なお、1次エンドポイントは微量アルブミン尿の出現、2次エンドポイントは心血管および腎疾患の発生の複合。高血圧を合併した症例は、主治医の判断によりARBとACE阻害薬を除く降圧薬で130/80mmHg未満となるように治療する。

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