日経メディカルのロゴ画像

日本循環器学会2009
CKD合併高血圧に対するオルメサルタンの効果と安全性
降圧効果や副作用発現率で非CKD群との間に差は見られず

2009/04/15
軸丸 靖子=医療ライター

日大の久代登志男氏

 慢性腎臓病(CKD)合併高血圧患者への第1選択薬であるアンジオテンシンII受容体拮抗薬ARB)は、プライマリ・ケアにおいても安全に使用できるとの知見が、日大総合健診センター所長の久代登志男氏らが行った前向き観察研究から示された。第73回日本循環器学会総会・学術集会(3月20~22日:開催地・大阪市)で同氏が発表した。

 対象は、ARBとしてオルメサルタン(OLM)を初めて投与する高血圧患者6261例中、腎障害が重度ではなくOLM投与前の推定糸球体濾過値(eGFR)が算出可能だった3749例。これをCKD群(1317例)と非CKD群(2432例)に分けOLMを12週間投与、投与後の血圧・脈拍の推移、降圧目標達成率、副作用発現率、eGFRおよび血清クレアチニン、蛋白尿の推移などを比較した。

 なお、CKD群は、(1)研究開始時の蛋白尿が「+」かつ腎疾患の合併症がある、(2)開始時蛋白尿「2+」以上、(3)eGFR<60mL/min/1.73m2――のいずれかを満たす症例と定義した。また非CKD群は、これに該当しない患者とした。

 OLMの1日投与量は、CKD群、非CKD群とも投与開始時が平均約17mg/日、調査終了時が同18mg/日で、両群間に差はなかった。併用降圧薬はCKD群の方が多かった。

この記事を読んでいる人におすすめ