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ACC2009
細径プローブ経鼻挿入による経食道心エコー検査
患者の苦痛は軽度で、外来・日帰り検査が容易に

大阪掖済会病院の川崎俊博氏

 直径6mm程度の細径プローブ経鼻挿入することで、経食道心エコー(TEE)を外来の日帰り検査で実施できる可能性が示された。消化管の経鼻内視鏡と同様、鎮静をしなくても咽頭反射がほとんどなく、検査中に会話もできるという。米フロリダ州オーランドで開催された第58回米国心臓学会(ACC)のポスターセッションで、大阪掖済会病院の川崎俊博氏が報告した。

 TEEでは大型のプローブを食道に留置するため、咽頭反射による患者の苦痛が強く、鎮静を必要とする場合が多い。川崎氏らは、細径プローブを用い、鎮静を用いない経鼻的TEEの実現可能性と忍容性の確認を目指した臨床試験を行った。

 対象は心房細動(AF)また脳卒中の患者62例。先天性心不全、鼻咽頭の外傷や手術歴、リドカイン・アレルギーがある場合は除外した。平均年齢は71±11歳、58%(36例)が男性。49例がAFのみ、9例が脳卒中のみ、4例がAFと脳卒中の既往があった。

 検査には、先端部6mm、ケーブル部4.8mmと極細径の新生児TEE検査用プローブ(アロカ社製UST-52110S)を用いた(写真1)。

 経鼻挿入の際に必要な鼻腔の麻酔などは、上部消化管の経鼻内視鏡検査で広く行われている前処置法を流用した。まず鼻腔を拡張させるため、血管収縮薬の硝酸ナファゾリンを鼻腔内に投与して5分間経過後、さらにリドカインゼリーを付着させた2種類の太さの軟性カテーテルを細いものから順に鼻腔に挿入し、計10分間留置した。

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