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N Engl J Med誌速報
ドロネダロンが心房細動患者の総死亡+初回入院を24%減少
「調律管理」対「心拍数管理」議論を再燃させる可能性も、ATHENA試験

 アミオダロンの副作用を軽減する目的で、アミオダロンからヨウ素を除去しメタンスルホニル基を導入したベンゾフラン誘導体が、新規III群抗不整脈薬「ドロネダロンdronedarone)」(サノフィ アベンティス社)として開発された。アミオダロン類似の電気薬理学的特性を持つが、脂溶性と半減期が低下し組織蓄積が減少した。この薬剤特性により、アミオダロンに特有な甲状腺や肺疾患関連リスクの低減が期待されてきた。

 ドイツ・ゲーテ大のHohnloserらATHENA研究グループは、心房細動患者の総死亡・心血管イベント入院に対するドロネダロンの効果を検証する多施設偽薬対照試験を行い、2月12日付けのN Engl J Med誌に報告した1)

 対象は、発作性ないし慢性の心房粗細動で、75歳以上、もしくは心血管リスク(高血圧、糖尿病、脳卒中・心筋虚血・全身血栓症の既往、左房径50mm以上、駆出率40%以下)を有する70歳以上の患者4618例だった。ドロネダロン群には400mgを1日2回投与した。1次アウトカムは総死亡および心血管イベントによる初回入院とし、2次アウトカムは、総死亡、心血管死亡、心血管イベントによる初回入院とした。

 平均追跡期間は21±5カ月。早期試験中止はドロネダロン群696/2301例(30.2%)、プラセボ群716/2327例(30.8%)で両群に有意差なかったが、主たる理由は有害事象だった。

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