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「高血圧治療ガイドライン2009」本日発表
今後数年間の日本の標準治療の指針に

2009/01/16
小田 修司

 日本高血圧学会は1月16日、「高血圧治療ガイドライン2009JSH2009)」を発表した。2004年の発表から5年ぶり、通算2回目の改訂となる。

 JSH2004からの変更点として、「正常高値血圧」の概念、およびメタボリックシンドローム慢性腎臓病CKD)を合併している場合の心血管リスクの高さなどが盛り込まれたことが挙げられる。家庭血圧を用いた降圧目標の目安が初めて示されたことも、大きな特徴だ(『詳説「高血圧治療ガイドライン2009」』記事参照)。

 また、今回のガイドライン改訂では「日常診療に有用でプラクティカルであること」「透明性」「厳格性」などが重視された。そのため学会はJSH2009の第2案を公表して、学会員以外からもパブリックコメントを募集、昨年10月に札幌市で開催された第31回日本高血圧学会総会ではシンポジウムも開催した。寄せられた意見には作成委員会が回答し、第2案から変更した点についても同学会のホームページで公開するなどした。

 JSH2009の位置付けについて、ガイドライン作成委員長を務めた大阪府立急性期・総合医療センター院長の荻原俊男氏は「ガイドラインは訴訟の際の判断材料となることを想定したものではない。個々の症例では、医師の裁量が重視されるべきだ」と話す。その一方で「ガイドラインの内容から明らかに逸脱した治療を実施する場合には、患者への説明が必要」とも述べている。今後数年間、事実上の日本の高血圧診療の指針となる。

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