日経メディカルのロゴ画像

AHA2008
スタチン投与によるLDL/HDL比低下とイベント発生率に関連
MEGA Studyの事後解析で判明

2008/11/28

 日本人の高コレステロール血症患者を対象に、心血管系疾患(CVD)に対するプラバスタチン一次予防効果を検討したMEGA Study(Management of Elevated Cholesterol in the Primary Prevention Group of Adult Japanese)の事後解析の結果、プラバスタチン投与によるLDLコレステロール(LDL-C)/HDLコレステロール(HDL-C)比の低下とCVDイベントの減少との間には、有意な関連があることが明らかになった。

 LDL-C/HDL-C比の低下とCVDイベント減少との関連性は、HDL-C高値群・低値群のいずれにおいても認められたが、CVDイベントの発生リスクそのものは、LDL-C/HDL-C比が同程度であれば、HDL-C高値群の方がかなり低かった。米国心臓協会・学術集会(AHA2008)のポスターセッションで、三越厚生事業団の中村治雄氏が発表した。

 MEGA Studyは、冠動脈疾患(CHD)の既往のない日本人の高コレステロール血症患者7832例を対象に、低用量プラバスタチン(10~20mg/日)+食事療法によるCVDの一次予防効果を、食事療法のみと比較した大規模試験。プラバスタチン+食事療法群の方が、食事療法のみの群に比べ、主要評価項目であるCHD発症が33%有意に低下したことなどが既に報告されている(Lancet. 2006; 368: 1155-63)。

 一方、LDL-C/HDL-C比は、動脈硬化やCVDのリスクを表す指標の1つとして最近注目されている。CVDの二次予防に関しては、スタチン療法によるLDL-C/HDL-C比の低下が冠動脈アテロームの縮退と関連するとの報告がなされている。しかし、一次予防におけるLDL-C/HDL-C比の低下とCVDイベントの関連については、いまだ知見が乏しいのが実情だ。また、HDL-C値の高低によって両者の関係がどのような影響を受けるかも明確でない。

 こうした理由から、今回、MEGA Studyの事後解析として、LDL-C/HDL-C比と一次予防におけるCVDイベント発生との関連性が検討された。なお、プラバスタチン群では投与前に比べて総コレステロール(TC)値は平均11.5%、LDL-C値は平均18.0%低下し、一方、HDL-C値は5.8%増加していた。

この記事を読んでいる人におすすめ