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日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会2008
ベストな携帯型心電計は?
MJG心血管研究所長の小沢友紀雄氏が講演

2008/07/16

MJG心血管研究所長の小沢友紀雄氏

 いつどこで起こるか分からない発作時の心電図を簡便に記録できる携帯型心電計。早くからその開発に関与し臨床応用に取り組んできたMJG心血管研究所所長の小沢友紀雄氏(元日大第二内科教授)が、第28回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会(7月5日、東京)で特別講演を行った。その中で小沢氏は、現在診療で使われている携帯型心電計の中では「ループメモリー式伝送心電計」が、簡便でありながらきれいな心電図が取れ、発作時の診断に最も有用な心電計であるとの見解を示した。

 携帯型心電計は現在、電極の装着法、波形記録のタイミング、記録の伝送方法などにより様々なタイプが販売されており、誘導・記録・伝送・判定の点でそれぞれ一長一短がある。

 小沢氏はまず、携帯電話で記録を伝送するタイプは場所によっては電波が届かないことがあるので、現時点では問題があるとした。また、固定電極を直接体表に付けて記録するなど自覚症状が表れてからの波形のみを記録するタイプよりも、あらかじめ電極を体表に貼りコードを介して記録するタイプ(ループメモリー式)の方が、イベントボタンを押す1分前(調節可能)までの記録が得られ、非連続性心室頻拍など一過性の不整脈を記録できるのでメリットが大きいと述べた。

 また板状(ペンダント型)固定電極タイプは、イベントがあったときにすぐに衣服の上からでも、電極を皮膚に接して記録できるなど不整脈の診断では利便性は高い。だが、陰陽の電極間距離が短いため、体表の場所によっては低電位となることがあり、またST-Tの評価が困難、Q波が出たり陽性T波になるべきところが陰性T波になったりするなどの問題があるという。

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