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日本循環器学会2008
Shinken Databaseが明かす日本人の心房細動の実態
死亡率は年1%台前半と良好、慢性化は有意な心血管リスクとならず

2008/06/24
高志 昌宏

 心臓血管研究所が実施している患者登録事業(Shinken Database)から、日本人の心房細動の実態が明らかになってきた。同研究所では2004年から、付属病院外来を受診して循環器疾患と診断された患者すべてを対象とした患者登録事業を始めている。2008年の日本循環器学会日本不整脈学会で、04~05年の2年分のデータの解析結果が発表された。外来が中心となる心房細動は入院患者を対象とした患者登録では追跡できず、これまで不明な点が多かった。同疾患の臨床や介入研究への本知見の応用が期待されている。
 
 Shinken Databaseの正式名称は、「日本人循環器疾患患者の大規模前向きコホート研究」。東京都港区六本木にある心臓血管研究所付属病院の外来を受診し、何らかの循環器疾患と診断されたすべての患者を登録し、その予後を追跡する前向きコホート研究だ。

 04~05年の2年間で登録された患者は4255人。心房細動と診断された患者は、その15.3%にあたる651人、平均年齢は64.3歳だった。心房細動の年齢分布から考えると平均年齢は若いが、これは高齢者比率が低い東京都心に病院があるためとみられる。発作性が374人(57.5%)、慢性が277人(42.5%)とほぼ1対1。合併症は、何らかの器質的心疾患が28.6%、心不全が27.3%、高血圧が28.9%、糖尿病が11.7%などだった。

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