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今後深刻化する循環器科医不足
Cardiologist Shortages Projected to Worsen

2009/09/29

 新しい研究結果によると、人口の高齢化や肥満・糖尿病の増加に伴って循環器科の診療を必要とする患者が増加するため、今後数十年にわたる循環器医の人材不足が生じ、その傾向は深刻化する見込みという。

 現在既に、個人開業やアカデミックポストを満たすには循環器医が3000人不足しており、2050年には不足数は1万6000人に達するとの予測が、J Am Coll Cardiol誌9月22日号に掲載された。

 この隔たりを大局的にとらえると、今仕事をしている2万4000人に加え、新たに循環器医になろうとする医師は750~800人しかいないと、米国心臓学会(ACC)調査委員会の委員長で、テキサス州オースチンの循環器科開業医であるGeorge P. Rodgers氏は指摘する。

 「これは医師養成の“パイプライン”の問題ではない」とRodgers氏。多くの若い医師が循環器医となるために必要なフェローシップに応募しているが、用意されているポストよりも申請者の方が50%も多い。

 循環器科のフェローシップは大部分が連邦政府の財源でまかなわれているが、定員は90年代初頭に25%削減された。これは、マネッジドケアによって家庭医が心疾患患者のゲートキーパーとなったため、専門医の需要は減少するとの見通しを前提にしたものだった。

 しかし、その後いくつかの要因が複合し、ニーズを満たすに十分な数の循環器医の充足が脅かされるようになったとRodgers氏。

 今回の研究では、現在募集中の心血管疾患専門医のポスト数を調べるため、大学、小児科、開業医の雇用主といった、本研究グループが言う「大部分」の雇用主について、人材募集状況を調査した。

 その結果、以下のような人材不足が判明した。
・一般循環器医、1685人
・心臓電気生理医、660人
・インターベンショナル・カルディオロジスト(冠血管・末梢血管を合わせ)、1941人
・小児循環器医、127人

 

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