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ランキングトップにある病院だけが良いのではない
'Top Hospitals' May Not Be So Special

2009/09/22

 ニュース雑誌が掲載した病院ランキングには、ランク入りした施設と同レベルにある多くの病院が含まれていなかったことが、雑誌のランキングリストと政府のデータの比較から明らかになった。

 「U.S. News & World Reportのランキングに載っていた病院は、載っていなかった病院よりも30日死亡率では優れていたが、30日再入院率については差がなかった」と、多施設共同チームの研究者らは結論づけた。

 死亡率および再入院率は、雑誌のランキングに載っていた50病院、ランキングに載っていなかった4700病院の間で大きく異なっていたという。Circulation : Cardiovascular Quality and Outcomesの9月号に論文が掲載された。

 「(ランク入りしている)病院は、死亡率の低さでは優れているが、それは入院している患者が再度の入院治療を必要としなくなるという意味とは違う」と、米・エール大学のHarlan M. Krumholz氏は指摘する。

 「心不全による死亡や再入院に関して、各病院がどのように位置づけられているかを知りたい場合は、それらに関する政府の統計を直接見るべきであり、雑誌のランキングに載っている病院ならば最高の心不全治療をしていると考えるべきではない」とも付け加えた。

 一方、U.S. News & World Reportの病院ランキングの編集者であるAvery Comarow氏は、この結果には驚きも落胆もしないと述べた。同誌のランキングに示した病院は、複雑な病状の患者の管理に優れているのであって、ルーチンの治療について評価したものではないという。

 「我々は、ある程度の病院ならまったく問題なく管理できるような、一般的な心不全についてのランキングを作っているつもりはない。Krumholz氏らが一般的な症例の診療レベルについて評価しようとしていたのならば、我々はそうではないと言わねばならない。困難な症例の治療に優れていれば、一般的な症例の治療に関しても、同程度に優れていると考えられないだろうか」とComarow氏。

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