日経メディカルのロゴ画像

第37回
塞栓症と大出血のシーソーはなぜ崩れたか

2011/07/20

 ダビガトラン(商品名プラザキサ)が使えるようになって早4カ月。先生方がこの薬を用いて新たに知ったことは多いと思います。私自身も自分で処方し、その後患者さんの反応を見ていろいろなことを知りました。

 ダビガトランはいま、全国的にものすごい勢いで処方されているようです。改めてですが、その処方の際、私自身が気を付けていることをまず示しておきますので、参考にしてください。

プラザキサの注意点(3+1)
1. 高度腎不全(クレアチニンクリアランス30mL/分以下)、機械弁装着患者には用いない
2. 110mgカプセルを用いるべき患者 その1
  70歳以上、クレアチニンクリアランス50mL/分以下、大出血の既往
3. 110mgカプセルを用いるべき患者 その2
   ベラパミル(ワソラン)、アミオダロン(アンカロン)の服用者

+1(患者教育)
アドヒアランスを高める
ダビガトランカプセルはコップ1杯の水とともに飲み、しっかり胃に入れる

著者プロフィール

山下武志(心臓血管研究所所長・付属病院院長)やました たけし氏。1986年東大卒。同大第二内科に入局。阪大第二薬理学、東大循環器内科助手などを経て、2000年から心臓血管研究所第三研究部長、2011年から現職。不整脈診療の第一人者であるとともに、分かりやすい著書や講演でも名をはせる。

連載の紹介

山下武志の心房細動塾
不整脈の診療に造詣の深い山下武志氏が、自身の経験と最近充実してきたエビデンスを踏まえ、心房細動診療の最新の考え方と実践例を紹介する。同氏が提唱する「3ステップ」や「洞調律への復帰をあせるべからず」「患者満足度の重視」という視点は、心房細動を診るすべての臨床医が傾聴すべき真実を含んでいる。

この記事を読んでいる人におすすめ