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第4回
洞調律に戻そうと焦ることなかれ

2008/07/15
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 前回、心電図の波形をいったん頭から解放した方がいいと言いました。本当に心電図を見なくてよいのかと疑念を抱く方も多いと思います。確かに、「心房細動を洞調律に復帰させて維持することが患者のQOLを向上させ、抗血栓療法に伴う出血の危険にさらされることなく脳梗塞を予防し、生命予後の改善につながる」とする考え方(仮説)が最近までの心房細動診療の常識でした。ところが2002年以降、この仮説を否定する大規模臨床試験の結果が相次いで報告されました。その代表的なものをいくつか紹介しましょう。

著者プロフィール

山下武志(心臓血管研究所所長・付属病院院長)やました たけし氏。1986年東大卒。同大第二内科に入局。阪大第二薬理学、東大循環器内科助手などを経て、2000年から心臓血管研究所第三研究部長、2011年から現職。不整脈診療の第一人者であるとともに、分かりやすい著書や講演でも名をはせる。

連載の紹介

山下武志の心房細動塾
不整脈の診療に造詣の深い山下武志氏が、自身の経験と最近充実してきたエビデンスを踏まえ、心房細動診療の最新の考え方と実践例を紹介する。同氏が提唱する「3ステップ」や「洞調律への復帰をあせるべからず」「患者満足度の重視」という視点は、心房細動を診るすべての臨床医が傾聴すべき真実を含んでいる。

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