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新型コロナに対する定量的リスク評価の不在
東京オリンピックまで2カ月切るも、議論の前提となるデータは見いだせず

 東京オリンピック開催予定日まで、あと2カ月を切った。5月14日の記者会見で菅首相は、「対策を徹底することによって、国民の命や健康を守り、安全・安心の大会を実現することは可能と考えており、しっかり準備をしていきたい」と、予定通りの開催を表明した。しかし、そこに同席した尾身茂政府分科会会長は、「開催するとすれば、(評価を)前の日にやるわけではないですよね?」、「評価するのは、オリンピックを開催する人たちの責任だと思います」と、思考停止状態での強行開催ではなく、科学的なリスク評価の上での開催判断を求めたようだ。医学者としては正しい態度だろう。だが、その評価はどこを探せば見つかるのだろう。

著者プロフィール

駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介

駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。

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