新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、高齢、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患既往などの要因を持つ患者で重症化リスクの高いことがよく知られている[1, 2]。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の受容体蛋白であるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)、主要組織適合抗原(HLA)、Toll様受容体7(TLR7)、血液型に関連する遺伝子などの変異が、SARS-CoV-2の感染性や重症度に関与しているとの報告もある[3]。ネアンデルタール人に由来する遺伝子群が重症度に関連するとの研究もあった[4]。
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著者プロフィール
駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介
駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。
この連載のバックナンバー
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