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心血管疾患として捉えたCOVID-19
新型コロナは心血管系を直接攻撃するのか?

 コロナウイルス(SARS-CoVおよびSARS-CoV-2)は、宿主の細胞表面に発現しているアンジオテンシン変換酵素(ACE)2を認識して感染する。ヒトにおいてACE2は、肺だけでなく消化管、腎臓、心臓、血管に幅広く発現している。実験動物レベルではACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の投与によってACE2の発現が亢進することから、これらの薬剤の投与がCOVID-19の重症化と関連するのではないかと危惧された。日米欧の循環器系学会は、いずれもACE阻害薬/ARBの中断は支持しないことを表明しているが(関連記事)、COVID-19症例での詳細な検証はこれからという段階にある。心血管疾患とCOVID-19の関連について、筆者の目についた論文を紹介したい。


著者プロフィール

駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介

駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。

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