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サイファーだからDAPTは一生涯、マルかバツか

 第一世代の薬剤溶出ステント(DES)であるサイファーやタキサスが第一線で使用されていた時代、そう、今から10年くらい前に経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)を行った患者を、大学病院から関連病院に出向する先輩から引き継ぐことは、ままある事例だろう。

 引き継いだ外来で電子カルテを開けると、先輩からの注意が記載されていた。「この患者さんのDAPT(抗血小板薬2剤併用療法)は生涯止めるな」、と。しかし、理由は書いてない。周りの医者に聞いても、どうも答えがあやふやだ。どうすればよいのだろう。

 循環器内科の先生方は既に暗唱されておられるはずの基本的事項ではあるが、今年(2019年3月)改訂された「安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン(2018年改訂版)」を再度確認しておきたい。血栓と出血にまつわる本件は、心房細動患者の増加とステント治療の進歩により、循環器内科医のみならず内科医の誰もが直面せざるを得ない課題となりつつある(関連記事)。

著者プロフィール

駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介

駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。

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