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FFR-CTのこのセールストーク、マルかバツか

 とある病院のホームページに「FFR-CTの登場により、カテーテル検査をせずに治療の必要性をより正確に評価することが可能になりました」とあった。ちょっと気になる表現として妙に頭に残った。これをマルバツ問題とするなら、正答はマルだろうか? それともバツだろうか? 今回はFFR冠血流予備量比)を取り上げてみた。

 今年3月の日本循環器学会で、冠動脈疾患関連のガイドライン3本が一挙に公開された。全国各施設において、それぞれに進歩した先端診療内容の統一や均てん化の機運が高まったといえるだろう。ガイドラインでは新しい冠動脈検査法であるFFR-CT(冠動脈CTに基づく冠血流予備量比測定)に関する推奨もある。

 侵襲的なカテーテル検査を行わずとも経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)が必要か判断できるFFR-CTのインパクトは大きく、これまでに日経メディカル Onlineでも繰り返し報道されてきた。例えば2018年4月の記事では、「FFR-CTの結果を加味することで、56%の患者で冠動脈造影(CAG)の取りやめなどその後の治療方針が変更され、患者1人当たりの推計医療費も10万円以上削減できることが示された」とある(当該記事)。

 さて、そのFFR-CTに関する病院ホームページ上の記載を今回は取り上げたのだが、まずは今日、PCI決定のゴールドスタンダードとなったFFRに関するガイドラインの推奨を確認しておきたい。

著者プロフィール

駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介

駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。

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