インスリンの皮下注射を人前でせざるを得ない1型糖尿病患者本人でなくても、注射薬が内服薬に変わることで得られる幸福感はよく理解できる。経口インスリン製剤は、インスリンが親水性高分子であるため膜透過性が著しく低く、また酵素分解を受けることから生体内での安定性も極めて低いため、研究段階にあるもののいまだに臨床現場には現れていない[1]。インスリンの非注射製剤は、これまで経口、経鼻、経眼、座薬などが研究されてきたが、現時点で入手できるものは、吸入型粉末製剤Afrezza(米MannKind社)のみである。

「飲む注射器」を創るの画像

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