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Anesthesiology誌から
添付文書とガイドラインと常識と
術前の降圧薬中止について

2017/01/26
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 手術の際、ACE阻害薬とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を一時的に切るというのは常識だと思っていた。循環血漿量を減らし低血圧や腎機能障害のリスクを高めるから、というのが理由だ。多くの病院では似たようなマニュアルになっているのではないだろうか。ACE阻害薬とARBの添付文書には、「使用上の注意」の「重要な基本的注意」の欄に、必ず「手術前24時間は投与しないことが望ましい」と記載してある。ところが、わざわざそれを立証するような論文「非心臓手術におけるACE阻害薬あるいはARBの中止 対 継続」が今月発表された[1]。しかも8カ国にまたがる国際多施設前向きコホート研究だという。「これって常識じゃなかったのか」と、改め

著者プロフィール

駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介

駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。

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