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番外編
アジア最後のフロンティア、日本人医師を招く
ヤンゴン総合病院での心エコー研修会を通して知る同国の医療事情

2015/02/16

写真1 ヤンゴン総合病院にて 小糸先生(右)と筆者。

 KUROFUNetを覗いても、ミャンマーの医療事情についてはまだ投稿されていないようなので、今回初めて訪れた「微笑みの国」で知ったことを、番外編として寄稿させていただこうと思う。

 2月5~7日のわずか3日間ではあるが、筆者も理事を務める臨床心臓病学教育研究会(JECCS)とJapan Myanmar Medical Help Group(JMMHG)の共同事業の一環として、生まれて初めてミャンマー連邦共和国を訪問し心エコーの技術指導を行った。

 JMMHGは京都大学に留学経験のあるタンテー先生が設立した組織で、2年前にはJECCS理事長の高階經和先生(高階国際クリニック院長)と同会長の木野昌也先生(北摂総合病院院長)を招き、防衛大学(Defence Services Medical Academy:DSMA)の医師を中心に心臓病患者のフィジカルアセスメントの研修会を開催した。

 今回の第2回集会はJMMHGとMyanmar Radiology Societyの共同開催で、心エコー研修会としてJECCS業務執行理事の小糸仁史先生(男山病院副院長)がご自身の著書をテキストとして診断手技を披露し、筆者はアシスタントとしてミャンマー人患者さんの会場内での検査をお手伝いした。

 会場は植民地時代の百年以上前に建ったヤンゴン総合病院(写真1)だったが、研修センターは数年前にできたガラス張りの現代的な施設だった(写真2)。ここで過ごす1日半の間に3時間の講義・実習を3回してほしいというのが、ミャンマー側の要請だった。

 受講者62人のほとんどが放射線科医で、循環器科の医師は数人だった。写真2でもその一端がうかがえるが、ミャンマーの医師の過半数は女医とのことだった。

著者プロフィール

駒村 和雄(国際医療福祉大学熱海病院)こまむらかずお氏。1956年生まれ。東京大学経済学部・大阪大学医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大学留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大学教授。2009年、武田薬品中央総括産業医。2016年、神戸学院大学教授。2018年、国際医療福祉大学熱海病院 病院教授、兵庫医科大学非常勤講師および横浜市立大学客員教授。

連載の紹介

駒村和雄の「健康寿命で行こう」
2009年にNMO循環器プレミアムのコラムとしてスタートした「論説・総説を読む」が、バージョンアップしました。国立循環器病センターで重症心不全の臨床に長年携わり、ACCやAHAのフェローを務める駒村氏。同氏が現在かかわっている医療系教育研究や高齢者医療の現場から、今、わが国の第一線の医療現場で問題となっている話題を幅広く取り上げ、Evidence Basedで論じます。

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