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No.24
潜因性脳卒中例の心房細動検出率を高めるには

2014/11/06
金古善明=群馬大学大学院医学系研究科臓器病態内科学

金古善明氏

 今年6月26日号のNew England Journal of Medicineには、“cryptogenic stroke(潜因性脳卒中)”の症例において検査時間を長くすることで発作性心房細動(atrial fibrillation: AF)の検出率を向上できるかを検討した2編の研究論文1,2と論評(Editorial)3が立て続けに掲載されており、潜因性脳卒中の2次予防のための無症候性のAFの検出方法が異例ともいえる関心の高さを示しています。今回はこれらの論文を取り上げたいと思います。

 潜因性脳卒中は、画像検査上は脳塞栓症と考えられるものの通常の検査では塞栓源が不明な脳卒中とされ、未検出の発作性AFもこの原因と1つとされています。AFが脳梗塞の原因であったとしても、AFの診断がつかなければ塞栓予防効果が不十分のまま抗血小板療法が行われることがあっても有効性が確立している抗凝固療法が行われることはないでしょう。無症候性のAFの検出のためには、ガイドライン上勧められている24時間心電図による評価が汎用されていますが、見逃されるAFもあり有効な記録時間については確立していませんでした。

著者プロフィール

●井川修(日本医大多摩永山病院内科・循環器内科臨床教授)●尾野恭一(秋田大生理学教授)●古川哲史(東京医科歯科大難治疾患研究所教授)●村川裕二(帝京大付属溝の口病院第4内科教授)●渡邉英一(藤田保健衛生大内科学講師)[五十音順]

連載の紹介

What’s New in Electrocardiology by JSE
不整脈学や心電図学の主要雑誌の中から、その道の第一人者が「なるほど」とうなった新着論文をピックアップ、新しい知見のポイントを分かりやすく解説します。

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