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No.16
糖尿病がICD治療と死亡率におよぼす影響に関する検討

2014/01/23
丸山 徹=九州大学医学研究院病態修復内科学講座

丸山徹氏

 最新のICDプログラムは不適切作動を減らして死亡率を低下させることがMADIT-RITで明らかになった1)。一方、糖尿病はICD植え込み例でも心不全入院、心臓突然死、全死亡を増加させる2)。しかし糖尿病とICDの作動との関連は明らかではない。

【論文】
Influence of Diabetes Mellitus on Inappropriate and Appropriate Implantable Cardioverter-Defibrillator Therapy and Mortality in the Multicenter Automatic Defibrillator Implantation Trial-Reduce Inappropriate Therapy (MADIT-RIT) Trial.
(Circulation 2013; 128: 694-701, DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.113.002472)

【目的】
 最新のICDプログラムが不適切作動や死亡率をいかに減らすか、それには糖尿病が影響するかを明らかにすること。

【対象】
 Multicenter Automatic Defibrillator Implantation Trial-Reduce Inappropriate Therapy (MADIT-RIT) Trial1)に参加した1500人を対象とした。これらは一次予防でのICDまたはCRT-D植え込み例で、永続性心房細動、ペースメーカーなどの植え込み、3カ月以内の心筋梗塞や血行再建術後は除外した。糖尿病群は経口糖尿病治療薬の内服例とした。

【方法】
 対象を3つのICDプログラム(図1)のいずれかに割り付け、適切または不適切作動と死亡をエンドポイントに平均17.4カ月追跡した。なお、作動は抗頻拍ペーシング(ATP)と電気ショック両方を含むとした。

著者プロフィール

●井川修(日本医大多摩永山病院内科・循環器内科臨床教授)●尾野恭一(秋田大生理学教授)●古川哲史(東京医科歯科大難治疾患研究所教授)●村川裕二(帝京大付属溝の口病院第4内科教授)●渡邉英一(藤田保健衛生大内科学講師)[五十音順]

連載の紹介

What’s New in Electrocardiology by JSE
不整脈学や心電図学の主要雑誌の中から、その道の第一人者が「なるほど」とうなった新着論文をピックアップ、新しい知見のポイントを分かりやすく解説します。

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