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JAMA誌から
心拍数の変化とIHD死亡リスクとの間にUカーブ
大規模な地域住民を対象とした前向きコホート研究の結果

2012/01/06
山川 里香=医学記者

 安静時心拍数(RHR)の経時的増加と虚血性心疾患(IHD)による死亡および総死亡のリスク増大は関連していたが、RHRが減少してもIHD死亡は減少しない集団もあることが、地域住民を対象とした前向きのコホート研究から明らかになった。論文がJAMA誌12月21日号に掲載された。

 心血管疾患(CVD)患者を対象とした過去の複数の研究から、RHR上昇と死亡率上昇との関連が示されているが、一般集団で検証されたことはない。そこでノルウェーの研究者は、健常と考えられる男女から成る大規模な地域住民コホートを対象に、RHRの経時的な変化とIHD死亡および総死亡との関連を検証した。

 1次Nord-Trondelag County Health Study(HUNT-1、1984~1986年)および10年後に行われた2次(HUNT-2、1995年8月~1997年6月)の両方に参加した20歳以上の対象者から、降圧薬を定期的に服用している者、狭心症・心筋梗塞・糖尿病・脳卒中の既往がある者などを除外し、最終的に2万9325例(男性1万3499例、女性1万5826例)を解析対象とした。

 IHDによる死亡を主要エンドポイントとし、総死亡も評価項目として、2008年12月31日まで追跡した。

 平均RHRは、HUNT-1では74.0拍/分(四分位範囲[IQR]:64-80)、HUNT-2では73.6拍/分(IQR:65-80.5)で、2回の測定値の相関は比較的強かった(r=0.50、P<0.001)。
 

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