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PLoS ONE誌から
乾癬患者は難治性高血圧を高頻度で合併
米国での症例対照研究、エンドセリン1濃度が重症度と関連か

2011/06/01
岡本 絵理=メディカルライター

 乾癬患者は高血圧を合併する頻度が高く、より重症例が多いことが、米国・カリフォルニア大学デービス校(UCD)の皮膚科医らによる症例対照研究で明らかになった。この結果は3月29日、PLoS ONE誌(オンライン)に掲載された。

 これまで数多くの疫学研究や免疫学的研究から、乾癬と心血管疾患との関連が示唆されている。乾癬患者の高血圧発症率についても複数の大規模疫学研究で評価されている。しかし、高血圧の重症度と乾癬との関連についての説明はなされていない。

 そこで著者らは、乾癬の有無により高血圧の重症度に差があるか調べるために、乾癬および高血圧と診断された患者を症例コホート、乾癬のない高血圧患者を対照コホートとする症例対照研究を行った。

 2004年1月1日~09年7月5日に、UCDのHealth System EMRデータベースを検索し、各コホートの対象を抽出した。

 乾癬および高血圧のICD9コードを有する患者のうち、(1)治験審査委員会が認定した皮膚科医が乾癬と診断、(2)家庭医、心臓病専門医、腎臓病専門医が高血圧と診断、(3)乾癬の初回診断が高血圧診断の前後10年以内──に該当する症例を対象とした。

 適格症例835例に対し、年齢・性別・体重指数(BMI)による1:3の頻度マッチングにより対照2418例を設定した。対照コホートは家庭医、心臓病専門医、腎臓病専門医が高血圧と診断した症例を対象とした。

 JNC 7は降圧薬の数と種類により高血圧の重症度を定義している。これに基づき、高血圧の重症度の指標として降圧薬の投与状況を用い、高血圧の重症度を5段階に分類した。すなわち、重症度0(生活習慣の改善により管理可能)、重症度1(単剤投与[中枢作用薬を除く])、重症度2(2剤投与[中枢作用薬を除く])、重症度3(3剤投与[中枢作用薬を除く]、重症度4(4剤投与および[または]中枢作用薬の使用)──とした。
 

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