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Stroke誌から
TIA既往者は心筋梗塞のリスクも2倍に
60歳未満では特にリスクが高く、若年者の経過観察は入念にと著者

2011/04/08
岸野 美奈子=滋賀県赤十字血液センター

 一過性脳虚血発作TIA)の既往がある人の予後を追跡調査したところ、心筋梗塞MI)を発症する相対リスクは、TIAの既往がない一般の人々に比べて2倍に増加することが分かった。特に60歳未満の若年層では、そのリスクは15倍に上った。この結果はStroke誌3月24日号に掲載された。

 これまでの研究により、TIAの既往がある人の死因としては冠動脈疾患が最多であることが分かっているが、MIの発症率については信頼度の高い数値がまだ得られていない。そこで米国メイヨークリニックの研究者らは、ミネソタ州ロチェスター市の一般住民を対象としたコホートであるRochester Epidemiology Project for TIAおよびRochester Epidemiology Project for MIから、cross-reference方式によってTIAの既往がある人のMIリスクを調査した。

 1985~94年にTIAを起こした456人のうち、初回のTIAでありMIの既往がないなどの条件を満たした388人を後ろ向きに登録し、その後のMI発症について調査した。登録時の年齢は71±14歳で、追跡期間の中央値は10.2年間(0~21.5年間)だった。

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