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Lancet誌から
アリスキレンとCa拮抗薬は初期から併用が有益
単剤から始めて増量・併用するより降圧効果と忍容性に優れる

2011/02/04
西村 多寿子=東京大学

 収縮期血圧SBP)が150mmHgを超える高血圧患者に対し、直接的レニン阻害薬アリスキレンCa拮抗薬アムロジピンを最初から併用する群は、いずれか単剤で開始し増量してから他方を併用する群と比べて、早期の降圧に優れ、その優位性は併用投与後も持続する傾向が認められた。前者において有害事象が増加することもなかった。この結果は、Lancet誌1月22日号に掲載された。

 ACCELERATE(Aliskiren and the Calcium Channel Blocker Amlodipine Combination as an Initial Treatment Strategy for Hypertension)と名付けられた本試験は、欧州、南米、南アフリカ、カナダを含む10カ国の1次・2次医療機関146施設で、2008年11月~09年7月に実施された。

 対象は18歳以上の本態性高血圧の男女で、座位で測定したSBPが150~180mmHg、拡張期血圧(DBP)が110mmHg未満とした。対象者の40%はこれまで降圧治療を受けたことのない患者とした。

 導入(run-in)期間は、降圧治療中の患者については降圧薬を中止し、単盲検でプラセボを投与した。2週間後にSBPが採用基準に合致しない場合、あるいはスクリーニング時と比べて20mmHgを超える差がある場合は、さらに2週間延長した。

 導入期間を完了し二重盲検試験の対象となった患者は、1:1:2の割合で(1)アリスキレン150mg+プラセボ(アリスキレン群)、(2)アムロジピン5mg+プラセボ(アムロジピン群)、(3)アリスキレン150mg+アムロジピン5mg(併用群)──の3群にランダムに割り付け、投与を開始した。8週目からアリスキレンは300mg、アムロジピンは10mgに、それぞれ増量した(0~16週、第1期)。

 16週以降は、3群すべてにアリスキレン300mg+アムロジピン10mgを投与した(16~24週、第2期)。24週以降は、SBP140mmg超またはDBP90mmHg超の患者に対し、ヒドロクロロチアジド12.5mgまたはプラセボを投与した(24~32週、第3期)。

 血圧は、座位で5分以上の安静後に3回測定した平均値を用いた。


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