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N Engl J Med誌から
リバロキサバンはDVT治療とVTE再発予防に有望
EINSTEIN-DVT試験とEINSTEIN-Extension試験

2010/12/22
山川 里香=医学記者

 経口可能な選択的第Xa因子阻害薬抗Xa薬リバロキサバンの第III相臨床試験から、急性深部静脈血栓症DVT)の治療と、再発性症候性静脈血栓塞栓症VTE)の長期予防において、リバロキサバンは有効で、安全性も現行の標準治療と同等または容認できる範囲だったことが明らかになった。この結果は12月4日、N Engl J Med誌オンライン版に掲載された。

 急性静脈血栓塞栓症に対する現行の標準治療は、非経口へパリンビタミンK拮抗薬の併用療法である。モニタリングと用量調節が必要で、薬物相互作用と食物相互作用も複雑であるため、外来での管理は難しい。しかもビタミンK拮抗薬による大出血のリスクは高く、継続治療のリスクとベネフィットのバランスが問題となる。

 リバロキサバンは単剤での固定用量による投与が可能で、1日1回の服用で作用を発揮し、モニタリングは不要、食物相互作用がなく、薬物相互作用も少ない。そこで有効性と安全性が確認されれば、ビタミンK拮抗薬によるこうした問題を解決すると期待されている。

(1)EINSTEIN-DVT試験
 無作為化オープンラベルの非劣性試験で、リバロキサバンと標準治療(エノキサパリン+ビタミンK拮抗薬)を比較した。無作為化の期間は、2007年3月~09年9月。

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