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Circulation誌から
AMI後の高度房室ブロックは心臓死ハイリスク
CARISMA研究、左室駆出率40%以下のAMI患者を2年間追跡

2010/10/22
難波 寛子=医師

 左室駆出率LVEF)低下を伴う急性心筋梗塞AMI)後患者の10~15%が、AMI発症後2年以内に死亡する。不整脈が主な死亡原因と考えられるものの、心電図記録を長時間適切に行うデバイスがなかったため、AMI後に生じる不整脈の詳細は不明だった。植込み型ループ式心電計を用い、LVEF低下を伴うAMI後患者の不整脈の発生と予後を調査したところ、高度房室ブロックが心臓死のリスクと強く関連することが分かった。この結果はCirculation誌9月28日号に掲載された。

 今回報告されたのは、CARISMA(Cardiac Arrhythmias and Risk Stratification After Myocardial infarction)と名付けられた研究で、欧州の10施設において2001年8月から04年11月までの期間中、AMI後3~5日目の患者5869例をスクリーニングした。

 12誘導心電図と血液検査で診断されたAMI後でLVEF40%以下である1393例(24%)中、312例(条件を満たす患者の22%)を対象とした。除外された理由は、患者または主治医の意見による参加拒否(380例)、重症合併症のため参加不可能(312例)、冠動脈バイパス手術予定(184例)、死亡(89例)だった。最終的に297例に心電計の植え込みが行われた。

 使用した心電計はMedtronic社のReveal plusで、大きさは8cm3、重さ17g。2年間にわたり心電図の記録が可能で、あらかじめプログラムされた不整脈が生じると自動で心電図を記録する。記録は手動でも可能である。植え込みはAMI発症後5~21日に行われた。

 心電図は、(1)8秒以上続く30bpm以下の洞徐脈、(2)5秒以上の洞停止、(3)8秒以上続く30bpm以下の2度または3度の房室ブロック、(4)125bpm以上が6拍以上続く頻脈──の場合に記録された。

 記録は最大連続13回可能で、13回以上イベントが生じた場合、古いイベントは上書きされる。


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