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Circulation誌から
出生体重は初発心房細動の有意なリスク因子
Women's Health Study、生後早期の因子が成人期の発症に影響か

2010/09/03
山川 里香=医学記者

 45歳以上の米国女性約3万人を15年近く追跡した大規模プロスペクティブ研究から、出生体重が女性の初発心房細動AF)と有意に関連しているとの結果が得られた。米国の研究者らがCirculation誌8月24日号で報告した。

 これまで多くの研究から、生後早期の決定因子が生活習慣病の発症に関連している可能性が示唆されている。AFは一般人口における最も高頻度かつ持続的な不整脈で、総死亡、うっ血性心不全、脳卒中の主要リスク因子だ。しかし、出生体重とAFの関連についての研究はほとんどない。

 そこで、著者らは出生体重が成人期のAF発症のリスク因子と仮定し、登録時に健康だった女性からなる大規模コホートで、1993年~2009年の期間、この関係を前向きに評価した。

 対象者は全員Women's Health Studyに参加した米国の女性で、心血管疾患や癌などの重病に罹患していない、45歳以上の医療従事者。登録時にAFの既往があった者、出生体重の情報がない者、非単生児、ランダム化前に心血管イベントを発症した者などを除外し、最終的な対象者は女性2万7982例、追跡期間中央値14.5年(四分位範囲:13.9-14.8年)だった。

 最初の年は6カ月ごとに、その後は12カ月ごとに、対象者が質問票に記入する形で情報を収集した。出生体重は登録時に、2.5kg未満、2.5~3.2kg、3.2~3.9kg、3.9~4.5kg、4.5kg超の5区分で収集した。

 初発AFイベントは、心電図または診断書で確認した。本試験で検討したイベント869例のうち、735例(84.6%)が登録後に発生したものと確認された。
 

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