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Circulation誌から
ACS後の非持続性VTは心臓突然死のリスクに
非ST上昇型ACS発症48時間以降、VT4連発以上で有意に増加

2010/08/23
難波 寛子=医師

 非ST上昇型急性冠症候群NSTEACS)発症後、持続して記録された心電図データと予後の関連を検討した結果、48時間以降に4連発以上の非持続性心室頻拍NSVT)を生じた場合、心臓突然死のリスクが上昇することが明らかになった。NSTEACSの治療にranolazineを加えるランダム化比較試験(RCT)で得られた心電図データを解析した結果で、Circulation誌8月3日号に掲載された。

 MERLIN-TIMI36(Metabolic Efficiency with Ranolazine for Less Ischemia in Non ST-Elevation Acute Coronary Syndrome-Thrombolysis in Myocardial Infarction 36)と名付けられたこのRCTは、NSTEACSで入院した6560例を対象に行われた。対象は、最終の虚血による症状から48時間以内にranolazine群とプラセボ群に割り付けられた。心電図は全患者でランダム化後7日間記録した。実際の記録期間の中央値は6.0日だった。

 NSVTは3連発以上で脈拍100/分以上とした。NSVTは、3連発、4~7連発、8連発以上に分類した。観察期間の平均は348日だった。心臓突然死は問診、退院時記録、病理解剖結果を用いて判定した。

 脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は4543例で、左室駆出率(LVEF)は4428例で測定され、TIMIリスクスコアを算定した。

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