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J Am Coll Cardiol誌から
2剤放出ステントはCypherと同等、Endeavorに勝る
安全性はどれも同程度、ISAR-TEST-2試験の2年成績

2010/05/11
岡本 絵理=メディカルライター

 ポリマーを使用していないシロリムス・プロブコール溶出ステントdual-DES)と従来の薬剤溶出ステントを比較したISAR-TEST-2試験の2年成績が、4月21日にJ Am Coll Cardiol誌オンライン版で発表された。2年後のdual-DESの有効性はシロリムス溶出ステント(SES、製品名Cypher)と同程度であり、生体適合性ポリマーを使用したゾタロリムス溶出ステント(ZES、製品名Endeavor)より優れていた。安全性に差はなかった。

 著者のドイツ・ミュンヘン工科大学のRobert A. Byrne氏らはISAR-TEST-2試験の1年成績を既に報告しており、dual-DESの1年後の有効性はSESと同程度でありZESより優れていた。今回は2年間追跡した結果について報告した。

 ISAR-TEST-2試験はドイツの2施設で実施され、冠動脈に50%以上の新規狭窄病変があり、虚血症状や心筋虚血の証拠がある18歳以上の患者1007例を、SES群(n=335)、dual-DES群(n=333)、ZES群(n=339)にランダムに割り付けた。

 全患者にクロピドグレル(ステント留置前600mg、ステント留置後3日間または退院時まで150mg、その後1年間75mg)およびアスピリン(無期限に200mg)を投与し、それ以外の心臓病薬は医師の判断で投与された。

 冠動脈ステント留置の6~8カ月、1年、2年後に診察または電話により追跡調査を行い、6~8カ月、2年後に血管造影を予定した。

 主要安全性エンドポイントは、死亡・心筋梗塞の複合およびステント血栓症とした。主要有効性エンドポイントを標的病変再血行再建(TLR)実施とし、主要血管造影エンドポイントはバイナリー再狭窄とした。

 3群のベースライン特性は類似していた。2年後の追跡調査データが得られなかったのは、1007例中65例だった。


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