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J Am Coll Cardiol誌から
ARBITER 6-HALTS試験の最終結果が論文に
追跡期間短い症例を加えてもナイアシン併用群が優れる傾向は変わらず

 スタチン内服で血清脂質値が十分に改善しない冠動脈疾患(CHD)の高リスク患者に対して、エゼチミブを併用するよりも徐放性ナイアシンを併用する方が頸動脈内膜中膜複合体厚CIMT)の減少効果が高かった。しかも、その効果の差は薬剤の併用期間が長いほど広がった。

 2009年の米国心臓協会年次学術集会(AHA2009)で発表されたARBITER 6-HALTS試験(関連記事「AHA2009●スタチンとの併用相手はエゼチミブよりナイアシン」)の最終結果が4月14日、J Am Coll Cardiol誌オンライン版に掲載された。

 エゼチミブは小腸でのコレステロール吸収を阻害することによって低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値を低下させる。ビタミンB3製剤であるナイアシンは、これまでの研究によれば多量投与によってコレステルールや中性脂肪値の改善に効果があり、特に高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)上昇作用が注目されている。

 「ARBITER 6-HALTS試験」は、この2つの薬剤の効果を直接比較する前向き無作為化試験であり、Walter Reed Army Medical Centerをはじめ米国数施設で実施された。糖尿病などCHDの危険因子またはCHDの既往があってアトルバスタチンまたはシンバスタチン内服中であり、LDL-C値100mg/dL未満かつHDL-C値が男性で50mg/dL、女性で55mg/dL未満の人を対象とした。

 エゼチミブは1日10mgを処方し、徐放性ナイアシンは1日500mgから開始して、2000mgを目標に1週間おきに500mgずつ増量、顔面紅潮や肝障害などの副作用の出現しない耐用量を処方した。

 363例の登録患者のうち、14カ月の追跡を終了した208例について中間解析を行った結果、ナイアシンの有効性が示されたため、試験は早期中止された。

 今回、試験中止時点で追跡期間が14カ月に満たなかったため中間解析から除外された107例(平均追跡期間:7±3カ月)を加えた315例を対象に再解析を行った。

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