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Heart Rhythm誌から
心房細動は認知症の独立した危険因子
合併により総死亡リスクも上昇、米国での前向きコホート研究の結果

2010/04/22
岡本 絵理=メディカルライター

 心房細動(AF)は認知症の独立した危険因子であり、両者の合併により総死亡リスクが上昇することが、米国での大規模前向きコホート研究で分かった。この結果はHeart Rhythm誌4月号に掲載された。

 米国Intermountain Medical Centerの研究者らは、AFが認知症の独立した危険因子であるか確認することを主目的とし、認知症患者の死亡リスクにAFが及ぼす影響の判定を副次目的として、前向きコホート研究を実施した。

 対象は、Intermountain Heart Collaborative Studyデータベースに登録している連続患者3万7025例。AFの有無は、病院記録のICD-9コードや心電図データで確認し、既に認知症やAFを発症している患者は除外した。

 ICD-9コードに従い、認知症をアルツハイマー型、脳血管性、老人性、非特異的の4つのサブタイプに分類。死亡については電話調査、病院記録、死亡診断書により調査し、社会保障制度の死亡記録で確認した。多変量Coxハザード回帰解析を用い、AFと各エンドポイント発生との関係を評価した。

 患者の平均年齢は60.6±17.9歳、平均追跡期間は5年。1万161例(27%)にAFが、1535例(4.1%)に認知症(脳血管性:179例、老人性:321例、アルツハイマー型:347例、非特異的:688例)が発症した。AF患者はより高齢であり、高血圧、冠動脈疾患、腎不全、心不全、脳卒中の既往歴を伴う割合が高かった。

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