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Lancet誌から
CKD抑制にはACE阻害薬とCa拮抗薬の併用が有利
利尿薬との併用と比較、ACCOMPLISH試験のサブ解析

2010/03/08
西村 多寿子=東京大学

 ACE阻害薬Ca拮抗薬の併用は、ACE阻害薬とサイアザイド系利尿薬の併用に比べて慢性腎臓病CKD)の進行を有意に抑制することが、大規模臨床試験ACCOMPLISH(Avoiding Cardiovascular Events through Combination Therapy in Patients Living with Systolic Hypertension)のサブ解析で分かった。この結果は2月17日、Lancet誌オンライン版に掲載された。

 ACCOMPLISH試験は、米国をはじめ5カ国548施設で2003年10月から05年5月までの間、心血管イベントリスクの高い55歳以上の高血圧患者1万1506例を対象に実施された。

 中間報告で両群間の差が基準値を超えたため早期中止となったが、ACE阻害薬ベナゼプリルとCa拮抗薬アムロジピンの併用は、ベナゼプリルとサイアザイド系利尿薬ヒドロクロロチアジドに比べて心血管リスクを約20%減少させることが分かった。

 
 本研究の主要エンドポイントはCKDの進行で、血清クレアチニン値の2倍増と末期腎不全(推定糸球体濾過率[eGFR]15mL /分/1.73m2未満または透析の適応)の複合と定義した。このエンドポイントはプロトコールに記載された内容だったが、試験が早期中止となったため、ほかの腎関連の先行研究に比べて追跡期間が約1年短かった。

 そのほかのエンドポイントは、CKDの進行と死亡(心血管死または総死亡)の複合、eGFRの変化、アルブミン尿の変化とした。CKDの診断は、eGFRが46mL/分/1.73m2以下(女性)、55mL/分/1.73m2以下(男性)とした。また、ベースライン時のCKDの有無で層別化し有害事象の発生件数を調査した。

 ベースラインの血清クレアチニンのデータが得られたのは1万1506例中1万1482例だったが、エンドポイントの分析については、ランダム化したすべての患者データを含めたintention-to-treat解析を行った。

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