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J Am Coll Cardiol誌から
症候性の椎骨動脈狭窄症に対する経皮的ステント治療
合併症なく症状改善に有効、治療の選択肢となる可能性

 症候性の椎骨動脈狭窄症(VAS)に対して、経皮的カテーテル術によるステント治療を試みたところ、手技に伴う合併症はみられず、約8割の患者では症状改善に有効だった。米国の単施設での臨床研究の結果が、JACC誌2月9日号に掲載された。

 虚血性の脳卒中のうち、椎骨脳底動脈系であるposterior circulation(後方循環)の病変は20~25%を占めるとされる。その中のVASに対しては、抗血小板薬などの薬物療法には限界があり手術にはかなりのリスクを伴うため、決め手となる治療法がなかった。

 ステント治療はまだ普及しておらず、今回の研究も単施設での先駆的なものであり今後さらに検討を要するが、インターベンションの経験が豊富な施設では、ステント治療が有力な選択肢となる可能性が出てきた。

 対象は、米ルイジアナ州ニューオルリンズのthe John Ochsner Heart and Vascular Instituteを受診した症候性のVAS患者105例(動脈数112本、男性が71%)。VASの主な症状は回転性めまい、視覚障害、失神、運動失調、転倒発作、脳卒中、一過性脳虚血発作(TIA)だった。

 VASの狭窄部位は頭蓋外が91%、頭蓋内が9%で、57例(54%)は両側性であり、71例(68%)は頸動脈病変を合併していた。使用したステントの種類はballoon-expandable bare-metalが114本、self-expandingが16本、balloon-expandable drug-elutingが3本だった。

 

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