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Circulation誌から
右室駆出率は慢性心不全の予後と相関
20%未満で総死亡や心不全増悪が有意に高率、BEST研究のサブスタディー

 左室駆出率LVEF)35%以下の慢性収縮性心不全患者を対象に右室駆出率RVEF)とアウトカムの関連を調べたところ、RVEFが20%未満では、20%以上の場合と比べて総死亡率および心不全による入院率が有意に高かった。この結果は、Circulation誌1月19日号に掲載された。

 心不全患者のLVEFとアウトカムとの相関については数多くの報告があるが、RVEFとの関連については報告数が少ない上、小規模で追跡期間も短い。

 そこで、カナダ・ケベック州のMontreal Heart Instituteの研究者らは、心不全患者に対するβ遮断薬bucindololの効果を検討した、BEST(the Beta-Blocker Evaluation of Survival Trial)と呼ばれる大規模ランダム化比較試験のサブスタディーとしてRVEFとアウトカムの関連を調べた。

 被験者となった2008例は、LVEFが35%以下で、NYHA III度またはIV度の心不全が平均49カ月間続いていた。90%以上の被験者では、ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬、利尿薬が処方されていた。

 RVEFは心電図同期平衡時放射性核種心血管造影法(gated-equilibrium radionuclide ventriculography)によって測定し、40%以上(733例、37%)、30~39%(531例、26%)、20~29%(473例、24%)、20%未満(271人、13%)の4グループに分けた。RVEF40%以上を正常と判断した。平均追跡期間は24カ月間だった。

 1次アウトカムは総死亡および心不全による入院、2次アウトカムは心血管疾患および心不全による死亡、心臓突然死、総入院とした。

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